毎年食べているおせち料理。
その由来と意味を説明して!って言われると、
きちんと説明出来ない人は多いのではないでしょうか。
食べる食材それぞれの意味や由来を、簡単に説明出来たらいいですよね。
なんとな~くでもいいので、説明できるように、
基本の基本をマスターしてしまいましょう。
おせち料理の意味と由来
おせち料理が庶民に定着したのは江戸時代と言われています。
お正月には、それぞれの家に「年神様」やって来るとされています。
おせち料理は、その年神様へのお供えとも言われ、
江戸時代には、家族で食べるほか、
年始の挨拶に来られたお客様に振る舞ったりもしていました。
家族の幸せを願う意味も含まれた、縁起物の料理です。
五穀豊穣、子孫繁栄、家族の安全と健康など、様々な祈りを込めて、
山の幸、海の幸の両方を盛り込みます。
おせち料理を食べる意味とは?
お正月に、それぞれの家にやって来るとされている「年神様」。
その神様のことを「歳徳神(としとくじん)」ともいいます。
また地方によっては、「恵方神」「正月神」とも言われています。
1年の幸せや五穀豊穣を祈り、その年の縁起の良い方角に神棚をお祀りし、
そこにお供え物をします。
お供え物のことを「おせち」と呼んでいました。
お供えしていた「おせち」を神棚からおろして食べることで、
1年の幸せや五穀豊穣の気持ちが届きますようにと、
神様と一緒にいただくのです。
そういう気持ちをもって食べるのが、「おせち」の本来の意味となります。
歳徳神(としとくじん)とは
↓ ↓ ↓
陰陽道でその年の福徳をつかさどるとされる神。
この神のいる方角を、明きの方・恵方といい、万事に吉という。
年によって方角が違う。年神。
※出典→goo国語辞書
では、それぞれの食材について、意味などをみてみましょう。
おせち料理のそれぞれの食材の簡単な意味を知ろう
◆伊達巻き
江戸時代、長崎から伝わったといわれるカステラかまぼこ。
カステラかまぼこが、伊達者(しゃれた者)と呼ばれる人たちの着物に似ていたそうで、
そこから、伊達巻きと言われるようになったという説があります。
大切なものは、巻く・・・
皆さんもご存じのとおり、昔は大切なもの・大事なものを
巻いて運んだり保管したりしていました。
掛け軸や文書、着物の反物などもそうですよね。
◆昆布巻き
昆布は、「喜ぶ(よろこんぶ)」の言葉にかけて、新年の鏡飾りにも用いられている
家族繁栄の縁起物と言えます。
昆布は日本の料理の必須アイテムで、健康で長生き出来ますようにと願うものです。
◆紅白かまぼこ
かまぼこは、日の出を表し、元旦にはなくてはならないものです。
紅白はおめでたい祝いの色として知られていますよね。
紅白の「紅」は慶びとめでたさを、「白」は神聖な感じを表しています。
◆紅白なます
紅白かまぼこ同様、おめでたい祝いの色を表しています。
生の魚介・大根と人参とお酢で作られたということで、なますと言われているそうです。
◆黒豆
まめとは、体が丈夫なこと・健康・勤勉・実直・実際の役に立つなどの意味があります。
まめに働けますように、まめに暮らしていけますようにという、
人々の心からの願いが込められていたのですね。
おせち料理には、欠くことのできない料理の1つです。
◆栗きんとん
栗を、黄金に輝くキラキラした財宝に見立て、1年が豊かでありますようにと願う料理です。
日本のどこへ行っても採れる栗は、昔から勝ち栗といって、
縁起の良いものとして敬愛されてきました。
◆えび
えびは、長い髭(ひげ)をはやし、腰が曲がるまで長寿でいられますようにという願いから、
正月飾りやおせち料理によく用いられます。
長生きの象徴でもあります。
◆数の子
数の子は、にしんの卵です。
にしんは沢山の卵を産むので、めでたいことと、
大昔からおせちに用いられてきました。
お正月ならではの一品です。
◆ごぼう
細く長くガッツリと土の中に根を張るごぼう。
昔から、縁起の良い食べ物として、色々なところで使用されています。
その中でもたたきごぼうは、柔らかく煮たごぼうを叩き開くことで、
開運の縁起をかついだものと言われています。
◆田作り
五穀豊穣を願い、小魚を田や畑に肥料として撒いたことから、名がついたと言われています。
片口鰯のごまめを用いた田作りは、
関東でも関西でも使われる祝い肴(いわいざかな)の内の1品でもあります。
片口鰯とは?
↓↓↓
ニシン目カタクチイワシ科の海水魚。全長約15センチ。
背部は暗青色、腹部は銀白色。
沿岸の表層を回遊し、太平洋沿岸の各地で漁獲。ごまめ・煮干しの材料。
※出典→goo国語辞書
まとめ
おせち料理の基本は、マスターできたでしょうか?
知っているのと知らないのとでは、お正月の楽しさも違ってきますし、
”知的な人”って印象付けられるかもしれませんよね!
今年のお正月は、味だけではなく、昔から言い伝えられている様々な意味を含め、
おせち料理を深く味わってみてはいかがでしょうか。
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