「自分が喪中の時、お歳暮を贈ってもいいだろうか…」
自分が喪中でお歳暮を贈る立場になった時、初めて色々疑問に思うものです。
マナーはどうなっているの? 熨斗(のし)ってどうすればいいの?
「喪に服す(もにふくす)」といって、近親者が亡くなった場合、
一定期間、社交的な行動・外出を控え、行動を慎むことを言いますが、
実質的な期間としては、1年と言われています。
喪中の間は、祝い事や年末年始の挨拶を控えたりと、
地域によって多少の違いはあっても、一般的に控えた方がよい事柄があります。
喪中の時は年賀状を出さず、
11月初旬から年賀状の投函が始まる前の12月中旬までに
喪中はがきを出すことは広く知られていますが、
お歳暮やお中元はどうなっているのか疑問に思われる方が多いと思います。
そんな疑問や不安を取りのぞいていきましょう。
喪中の時のお歳暮はどうしたらいいの?
そもそも「お歳暮」とは・・・お世話になった方へ贈る贈り物です。
これまでありがとうございました。
これからもよろしくお願いしますという季節の挨拶です。
時期としては、12月初旬から20日頃までを目安に贈るのが一般的です。
ですから、自分が喪中の時であっても、例え相手の方が喪中であっても、
意味合いとして考えると、贈ることに問題はないといえます。
しかし、死後四十九日までを忌中(きちゅう)といって、
四十九日を終えていない場合には、お歳暮を贈らない方が多いようです。
実際、四十九日までは、心も生活も落ち着いていないことが多いと思われるので、
少し時期をずらし、お正月7日を過ぎたあたりから、
寒中お見合いとして贈るのがいいのではないでしょうか。
喪中の時のお歳暮には、マナーってある?
やはり四十九日を迎える前までは、贈るのを控えるべきでしょう。
その場合は、「忌中でしたので失礼しました」と一言添えて、
寒中お見舞いとして贈るのがベストだと考えられます。
お住いの地域によって風習の違いがあり、
忌中の家からの贈り物を遠慮する気持ちになる人もいますので、
周囲の人の意見を聞くなど、相手の方に応じて考えることも必要です。
12月20日頃までに四十九日が済んでいないようであれば、
その年のお歳暮を贈らなくても、相手の方は理解して下さると思います。
その際は、感謝の意とこれからもよろしくお願いしますという気持ちを、
寒中お見舞いのはがきなどで伝えるとよいと思います。
喪中の時の贈るお歳暮にかけるのしは?
お歳暮は、日ごろお世話になっているその感謝の意味とはわかっても、
実際に送るとなると、熨斗(のし)紙はどうしたらいいのだろうって悩むと思います。
紅白の水引など、派手な感じや豪華なイメージをさせるものは避け、
ちょっとしたリボンをかけてもらうなど、華美にならない配慮が必要だと思います。
商品を購入するお店の方に、その旨を伝え、相談するとよいかもしれません。
お店の方は、沢山のお歳暮事例を扱っているので、
自分に合った、熨斗(のし)の提案をしてくれると思います。
まとめ
喪中の時のお歳暮の考え方や贈り方は、
最低限のマナーと相手へ心遣いが大切です。
お歳暮は、お祝い事ではありませんので、
自分が喪中、相手の方が喪中に関係なく、
贈ったり頂いたりすることに問題は全くありません。
しかし、相手の立場や気持ちを考えることで、
自分も、そして相手の方にも、不快な思いをさせなくて済むはずです。
熨斗(のし)の種類に気を付けるなど、
ちょっとした気遣いが大事になってくると思います。
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